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銘柄探ししてたら「疑義注記(ぎぎちゅうき)」って書いてあったんだけど、これなーに?
正式には「継続企業の前提に関する注記」だよ☆
▼結論▼
今回は、疑義注記ついて、わかりやすく解説していきます!
見た目から難しい用語ですよね~笑
でも、この疑義注記(継続企業の前提に関する注記)について理解せずに、株を保有していると大きな下落に会う可能性が高くなるんです!
逆に疑義注記が外れると株価が大きく上昇することもあります!
その理由をできるだけわかりやすく解説していくので、一緒に理解を深めて銘柄探しの力をアップさせていきましょうね!
それではさっそくみていきましょう~☆
疑義注記(継続企業の前提に関する注記)とは
疑義注記(ぎぎちゅうき)とは↓
正式には「継続企業の前提に関する注記」と呼ばれ、企業が将来にわたって事業を継続できるかどうかに重大な疑問が生じた場合に使用されます!
倒産するかもしれない警告みたいなかんじ?
だいたいそんなかんじ!
なんで疑義注記がつくの?
疑義注記がつく要因をまとめてみました↓
●売上高の著しく減少
●重要な債務の不履行や返済困難
●巨額の損失を出す
●主要な取引先がなくなる
うーん、確かに喜んで投資したーい、ってなりにくそうぶー…
上の要因によって疑義注記の対象となるようです。
ちなみに「継続企業の前提に関する重要事象」というのもあって、今回解説をしている疑義注記よりも軽度の警告です。
疑義注記がついた時の投資家の反応は?
個人投資家や海外投資家は疑義注記についてとても慎重に考えます!
疑義注記は、企業の事業継続に対する重大な懸念を示すので、投資家にとっては「倒産リスクが高いんじゃないか」という警告サインと捉えられたりもします。
特に、連続赤字や資金繰りの悪化が原因である場合は、より慎重になります。
その結果として、投資家はその企業への投資を避ける傾向があるんです!
これは投資家のリスクを回避するためなので当然と言えば当然の判断ですし、他にも安定した企業はたくさんあるので、そっちに投資をすることが多くなります!
株価に与える影響は?
疑義注記は株価に大きな影響を与える可能性があるんです!
ひえ~
株価の下落
疑義注記がついた企業の株価は、下落する傾向があります。これは投資家が倒産などのリスクをおらないようにするためです。
株価の変動性増大
疑義注記がついた銘柄は、株価の変動が大きくなる傾向があります。良いニュースや悪いニュースに対して、株価が敏感に反応しやすくなります。
投資家の信頼低下
疑義注記は企業の継続性に疑問があることを示すため、投資家の信頼が低下し、株式の需要が減少する可能性があります。
長期的な影響
疑義注記が長期間続く場合、株価の低迷が続く可能性が高くなります。
疑義注記を解消するためには
疑義中気がついた企業としては、どうにかしてこれを外したくなるぶーよね?
そうだね!
じゃあ疑義注記を解消するためにはどうしたらいいのか?
シンプルに言うと↓
多くの場合、まずは財務状況の改善がポイントになります!
売上増加や経費削減などにより利益を確保し、資金繰りを改善し、債務返済能力を高める必要があります!
そのためにも、事業構造の見直しが重要になります!
不採算事業からの撤退や新規事業への参入、人員削減や設備投資の抑制、さらに必要に応じて経営陣を交代することで、経営の立て直しや信頼回復を図ったりもします!
そこで具体的で実現可能な改善計画を立案し、着実に実行していかなければいけないので、企業は本気で通り組んでいかなければいけません!
疑義注記が解除されたら株価に影響は?
企業ががんばって疑義注記が解消されたら、どんな影響があるんだぶー?
まずは、その企業への影響が出てきます!
お、この企業はがんばってるな、取引をしても安心してお付き合いできるな、と取引先や金融機関からの信用が回復し、事業活動がより円滑になる可能性があります!
次に株式市場への影響です。
疑義注記が解消されると、投資家からは好意的に受け止められ、株価が急上昇する傾向があります!
あくまで傾向ですよ!
個人投資家だけでなく、海外投資家を含む投資家の信頼が回復し、投資が急激に増加する可能性があります!
疑義注記の場合はそれまでに空売りが溜まっている場合が多いので、急激な株価上昇によって、さらに激しい買い戻しが起こる可能性もあります。
空売りは株価上昇の燃料になる!?記事はこちら↓
でも大事なのは株価への影響だけでなく、企業の経営が安定することでその企業が今後長期的に成長していく可能性が高まるということです!
さらに信頼性の回復から、銀行融資や増資などの資金調達がより容易になり、事業を更に大きくしていく可能性も高まっていきます!
疑義注記の解消は、企業にとって大きな転換点となり、市場からの評価も大きく変わる可能性があります!
ただし!解消後も引き続き財務状況の改善や事業の安定化に努める必要があるので、引き続き企業の努力が大切になります!
まとめ
【疑義注記】
●企業の財務状況や事業継続能力に重大な懸念がある場合に財務諸表に記載される注記のこと
●連続赤字や資金繰りの悪化などが原因
●疑義注記がついた企業の株価は、下落する傾向がある
●疑義注記が解消されると、投資家から好意的に受け止められ、株価が急上昇する傾向がある
疑義注記がある・なしがその企業の大きな転換点にもなり得るぶー!
そうだね☆
疑義注記はリスクの認識や株価への影響を知ることができ、銘柄選びの際のポイントとなります。
ただ、企業は日々成長しようと努力をしています。
疑義注記が付いているからその銘柄を選ばないのではなく、そのうえでどんな取り組みをしているか、これから成長していきそうなのかを考えることが重要です!
もし赤字から黒字転換、経営の危機から安定化などの成長が見られるのであれば、むしろ大きな壁を乗り越えたという経験が生まれ、より大きな企業へと進化していく可能性も大いにあります。
疑義注記だけで判断せず、しっかりとその企業を分析していきましょう!
それでは今回は以上です☆