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1,000円から始めた投資資金が、3年11ヶ月で3ケタ万円に!
ブログを通じて、初心者だった私がどのようにしてここまで来たのか、そして身につけた投資の知識や技術を皆さんにシェアしていきたいと思います♪
自分が注目している企業が「ワラント発行」したときに「ワラント?なんだそれ」と軽くスルーしてしまう人もいると思います。
普段聞き慣れない言葉ですし、いちいち調べるのも面倒ですからね…
でも、実はワラント発行が発表された途端に株価が下がることがよくあるんです!
なぜか!?
この記事では、企業がワラントを発行する際に、なぜ株価が下がりやすいのかを、わかりやすく解説していきます。
ワラントの仕組みからその影響まで、初心者の方でも理解できる内容にまとめましたので、一緒に学んでいきましょうー⭐
おー♪
ワラントとは?基本の仕組みを理解しよう
ワラントとは↓
ワラントを持っている人は、将来の決められた時期に、決められた価格でその会社の株式を購入できる権利を得ることになります。
一方でワラントを発行する企業は、将来の株式発行の代わりに資金を調達できるメリットがあります。
ワラントが発行されると株価が下がりやすい理由
ワラントが発行されると株価が下がりやすいのはなーぜなーぜ?
株式の希薄化(ダイリューション)
まず、株価が下がる理由の一つに「株式の希薄化(ダイリューション)」があります。
ワラント(新株予約権)を発行すると、将来において新しい株が市場に出回る可能性が高くなりますよね。
これはつまり、現在の株主が持っている株の価値が相対的に薄まることを意味します。
例えば、これを高級時計に例えてみますね⭐
ある日、Aさんが世界に10個しかない高級時計を買いました。
この時計はとても珍しいので、1個100万円の価値があります。
つまり、時計10個全部合わせると合計1000万円の価値です。
Aさんは「10個しかない時計のひとつを持っている自分は特別だ!」と思っていますし、他の人も「その時計はすごく価値があるね!」と認めてくれます。
ところがある日、メーカーが「もっとたくさんの人にこの時計を手に入れてほしい!」と考えて、新しく90個追加で作ることにしました。
つまり、時計の数が10個から100個に増えるわけです。
さて、どうなるでしょう?
時計の数が増えたことで、時計1個あたりの希少価値が薄れてしまいます。
もともと10個しかなかったときは1個100万円の価値がありましたが、100個に増えたので、みんなから「もうそんなに珍しくないね」と思われてしまい、1個の価格が10万円に下がってしまったとしましょう。
すると、Aくんの時計も価値が下がり、以前は100万円だったのが10万円にしかならなくなりました。
この時計の例が「株式の希薄化」と同じ現象です。
もともと株式の数が少なかったときは、1株あたりの価値が高かったのですが、新しくたくさん株が発行されると、1株あたりの価値が薄まって、株の価値が下がることがあるのです。
時計の価値が、数が増えることで下がったように、株式も発行数が増えると、価値が薄れてしまうわけです。
同じように、例えば100株で成り立っていた企業に、さらに100株が追加発行されると、全体の株式数が倍になります。
これにより、企業の利益が変わらない限り、1株あたりの価値は半分に下がりますよね。
これが「希薄化」の影響で、ワラントが発行されることで将来的に株価が下がると予想される原因です。
資金追加への不安
ワラント(新株予約権)の発行は、投資家心理も株価に影響を与えます。
ワラントが発行されたとき、投資家の中には「この会社は追加の資金が必要な状態にあるのではないか」と疑問を持つ人もいます。
資金調達をするということは、企業が現在の資金で事業を運営するのが難しい状態にあるのかもしれない、という不安が投資家の間で広がるのです。
このような不安が増えると、投資家は保有株を売却する動きに出ることがあり、それが株価の下落につながります。
※株価が下落した時の考え方が知りたい方はこちらの記事が参考になります↓
短期的な売り圧力
ワラントの行使時期が近づくと、投資家が新しい株式を市場で売却することを見越して、他の株主が先行して売りに出る場合もあります。
これにより、売り注文が増えて株価が一時的に下がることがあるのです。
ワラント発行のポジティブな面
ワラント発行が必ずしも悪いニュースであるとは限りません。
企業によっては、ワラント発行によって集めた資金を使って新たな成長のチャンスを掴むことがあります。
例えば、新しいプロジェクトや研究開発、設備投資などに資金を使うことで、企業の成長が期待できる場合もあります。
このように、ワラント発行のニュースが株価にマイナスの影響を与える一方で、長期的には企業の成長につながるケースもあります。
株価が下がる理由を理解しながら、発行企業の将来性をよく見極めることが大切です。
ワラントとエクイティファイナンスの違い
ワラントと似た方法として、エクイティファイナンス(株式発行による資金調達)もあります。
エクイティファイナンスは、新たな株式を発行して直接的に資金を得る手段です。
一方で、ワラントは将来的に決まった価格で株式を手に入れられる権利なので、発行時点で必ずしも株数が増えるわけではありません。
ワラントは、権利を行使されなければ株式が発行されないってこと?
その通りだよ!
ワラント(新株予約権)を持っている人が、その権利を行使しなければ株式は新たに発行されません。
つまり、ワラントを発行した段階では株式数が増えるわけではなく、実際にその権利を行使して初めて株式が発行されます。
エクイティファイナンス(株式発行による資金調達)では、新しい株式を発行するため、株式数が即座に増え、既存株主の株式価値が薄まる(希薄化する)可能性が高くなります!
一方、ワラントは権利の「予約」のようなもので、権利を持っている人が実際にその権利を使わない限り、株式は増えません!
ワラントとMSワラントの違い
そういえばMSワラントとワラントは違うの?
味噌ラーメンと塩ラーメンくらい違うよ!
同じワラントでも、通常のワラントとMSワラントは違います!
ここは少し細かい情報になるので読み飛ばしても大丈夫!
●通常ワラント…固定された価格(市場価格と乖離することもある)
●MSワラント…市場価格に応じて変動する
●通常ワラント…株価が行使価格を上回らないと行使されないことがある
●MSワラント…行使されやすく、企業が資金を得やすい
ワラント(通常の新株予約権)
一般的な「ワラント」とは、企業が発行する新株予約権のことで、将来あらかじめ決められた価格で企業の株を購入する権利を持ちます。
ワラントを受ける投資家にとってのメリット↓
企業側のメリット↓
通常のワラントは行使価格が事前に決まっており、投資家は市場の株価を見ながら、その価格で新株を購入するかどうかを判断できます。
MSワラント
「MSワラント(Moving Strike ワラント)」は通常のワラントとは異なり、株価の動きに合わせて行使価格が変動する仕組みを持っています。
これにより、企業側は市場価格に近い価格で株を発行できるため、より効率的に資金調達が可能です。
通常のワラントは固定された行使価格であるため、市場価格と乖離が出ることがありますが、MSワラントは株価の変動に合わせて価格が変わるため、投資家にとって行使のタイミングを見計らいやすい特徴があります。
MSワラントは、通常のワラントよりも頻繁に行使される傾向があり、企業がより確実に資金調達できると期待されています。
MSワラントは、株価が下がっても行使され続ける可能性が高く、結果的に株式数が増えて株式の希薄化(ダイリューション)が進みやすいというデメリットもあります。
このため、短期間でMSワラントが大量に行使されると、既存株主にとっては株式価値が薄まるリスクがあります。
まとめ
【ワラントの発行とは】
●企業にとって資金を調達する手段
●発行により株価が下がりやすい理由
①株式の希薄化(ダイリューション)
②投資家心理の不安が生まれやすい
③短期的な売り圧力が発生しやすい
これらを踏まえると、ワラント発行が発表されたときには、株価が一時的に下がることが多い
確かに、すでに自分がその企業の株主だったらワラントが出たら悩むぶー
ワラントを理解できたからこその悩みだね⭐
ではでは~☆